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ハラダタカシ(オンドマルトノ奏者)vs古波津監督対談#2


古: 今回はただムードを作る映画音楽ではなかったわけで、最終的にものすごく立体的で心に響く仕上がりになったと思います。ハラダさんは映画の内容に対してどのようなアプローチで踏み込んでいったのでしょう?

ハラ: 映画の無国籍で時代を限定しない要素にとても共感できました。監督はそうは思っていらっしゃらないかしら(笑)。赤城忠治さんも世俗をはるかに超越なさっていらっしゃいますし、いかにもある時代や国を連想してしまうような音楽でなくというのは得意ですから、そう結構わかるわかるという乗りでしたね。軽いかな。

古: 終盤になり、暗い箱の中で二人が向き合う時のエンディング曲は特に素晴らしいと思いました。私はハラダさんには燃えている情熱があるなとあそこで悟ったのですが、あの楽曲はどうやって生まれてきたのですか?

ハラ: 有難う御座います。特別なことはなくて、さっきA2で言った『沸いた』曲のひとつですから。何日か考えた後、一週間か十日ほどだったでしょうか、譜面を書き始めて僕の担当した5曲は全てを一日で書いてしまいました。マリオネットに僕から出てきた解答全てです。それ以外の解答を自分からさらに見つけるのはいささかの困難とぶつかることになります。それと音楽の重要なプロフェッショナルな作業、つまり演奏と録音を一人でこなさなければならなかったしですね。

古: 一気に5曲のスケッチが上がって来た時は驚きました。赤城さんとまた違った進め方で作曲されるんですね。本当にわくわくしたのを覚えています。
さて、次回はハラダさん最終回。苦労話をお聞きしましょう!

映画「マリオネット」の詳細はhttp://www.no-work.com/marionette/

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ハラダタカシ(オンドマルトノ奏者)vs古波津監督対談#1


明けましておめでとうございます!
新年はハラダタカシさんとの対談から始めさせていただきます。
『マリオネット』の音楽をもっとディープに探って行きましょう。

古: ハラダさんに参加していただいた時に、既にハラダさんの作曲すべきパートにはラヴェル作曲の楽曲がのっていました。6割がた完成した状態で入っていただいたんですね。当初はラヴェルをそのまま使う予定でいたので、映像のタイミングもそのラヴェルに沿って編集されていました。後からいややはりオリジナルであるべしとハラダさんからエールをいただき、その楽曲を取
り払い、さらには新たな曲をのせるという難題に挑戦していただきました。これは作り手としては相当大変 だったはずですが?

ハラ: マリオネットの粗編集映像にラヴェルの有名な曲の数々をあてたヴァージョンはまぁ一度観ただけですし、初めて聴いた音楽ならそれにこだわってしまうこともあり得るかもですが、今回はそんなには大事(おおごと)ではありませんでした。映像作家が仮に有り物の音楽をあててくることはよくあることですし=ただし彼等はいつも申し訳なさそうにおずおずと差し出しますね(大
笑)=、共通のヴォキャブラリーが無くて意志の疎通が難しい場合、そのこと自体はわかりやすくてそれはそれで歓迎なんです。むしろ尊敬する赤城忠治さんの素晴らしい音楽がいくつか見事にはまっていましたので、そこから逸脱しないで上手く全体のバランスとることには細心の注意を持って接したつもりです。ただ赤城さんの音楽のいくつかというのは冒頭の天来のように美しい
ヴォーカル曲とやの雪さんのこれまたなんとも魅力的な『SUI YO SUI』の2曲だけが決定していて、しかも赤城さんはまだこれらの録音もやり直すとおっしゃってましたから、う~ん、僕としてはほとんどゼロから参加したつもりで臨みましたよ。

古: ハラダさんのパートは前半の二人の恋模様が中心でした。楽器ピアノとオンドマルトノ。でもハラダさんは作曲する際には楽器を使わず頭で構築するとか?一体どういうプロセスなんでしょう?

ハラ: まず無音で何度か映像を繰り返して観るのです。そして次は映像を目で観るのではなく頭の中で再構成していきます。自分にとってキーポイントとなる瞬間が見つかるのですね。いくつか断片的にある音楽が頭の中で鳴り始めます。具体的に何分何秒のシーンというわけではなく、全体のなかからどんな音楽が自分に湧いてくるのか、一番楽しみな時間でもあります。そして必要な場面に音楽を振り分けます。これ不思議ですが、いつもちゃんと秒単位ではまるんです。音楽というの言うまでも無く<時間>を扱っていますから、意識のもっと下で計算をしているのかもと思います。セリフや効果音が入る場合もしかりです。それらを総合しなければなりませんが、音楽は音楽として独立して聴くに耐えるべきと心得ています。やっと譜面に起こすわけですが、それはピアノやギターを必ずしも必要とはしません。頭の中のものを写し取る極めて職人的な作業ですからね。もちろんピアノで音を確認したりはしますよ。

古: 私が一番興味あるのはそのプロセスですが、一番誰にも真似できないし、誰にも説明しきれない過程でもありますね。次回もハラダさんの神秘的な創作の裏側を紹介します!

映画「マリオネット」の詳細はhttp://www.no-work.com/marionette/

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赤城忠治(作曲・演奏・ヴォーカル)vs古波津監督対談#5


古: 全体見渡してみてどうですか?
赤: もう一度自分の音楽録りなおししてもいいですか?(いゃー冗談です) 
古: !!(あ~ビックリした)
赤:  ”世界でもっとも美しい短編映画”の完成ですね!
遠い昔から誰かに口伝えされてきた”お伽ばなし”を映像で観てるようだね。そして舞台衣装を担当したセリカさんの目を見張る衣装の数々には世界を感じる。ただの”お伽話”を超えて映像に魔術的力を与えている。
ヘアデザインのNICOさんの冒頭のプリシアさんのヘアーも印象的で美しい!メイクの大橋さんも素晴らしい!最後の方で箱の中人形になった二人が忘れられない。 ヘアー、メーク、照明カメラアングルでほんとに人形になったように見えた。ちいさな
小道具やマリオネット人形、数々の美しいジュエリーに至るまでどこにも妥協してるものがない。
僕は音楽担当だけど今回の”マリオネット”に関わった全てのスタッフに大きな拍手を送りたい!
お疲れ様でした。このPOPな短編は世界のどの国でも愛されるとものだと思う。大人から子供まで想像力をかきたてられる優れた作品だと思う。
古: もうだいぶ聞いちゃったけど、好きなシーンはどこでしょう?
赤: 小さいけど大きい主役のアンバーちゃん。その表情の豊かさが素晴らしかった。彼女、完成試写会の時監督に”どのシーンが好き?”って聞かれ少し悩んで”全部”って言ってたけど、みんなも同じ気持ちだったと思う。 
カメラマンの辻さんの録った数々の綺麗な絵のなかで赤い布のなかでプリシアが振り向くところ。
ヨーロッパの巨匠の映画でも観ているような、映像美。それを支える感動的な照明の光。
音楽と映像のからみあいで好きなのは月の光のなかで”ワルツ”を踊るプリシアとヴァンサン、澄み渡る声。素晴らしい。ハラダさんの、アンバーちゃんが”荷造りをしなさい”とお母さんに言われる前にかかる曲、そしてエンディングの引越しの日の全てを許し受け入れた少女の気持ちを代弁するように盛り上がる美しい旋律。
古: 僕もあの曲は時々鼻歌で鳴らしてます。
赤: 暴風吹き荒れる飛ばされそうな二人。時計台のシーンでのプリシアさんとヴァンサンさんの切ない想いが伝わるあの名シーン。そして湖で鳩を飛ばすシーン。このシーンほんとに綺麗ですね。結局僕もヴァンサンさんとアンバーちゃんと同じで全部のシーンが好きかな。
古: そういう事になりますね。本編35分のうちに楽曲が鳴っている時間の多い事!ほとんどサントラと共にありですね。それも名曲ぞろい。奇跡です。
赤: 神様が見ていた好きなシーンBEST4
  4、暑い夏の夕暮れスタジオで最後のオンドマルトノを入れ、疲れと充実感に満たされている ハラダさんの凛々しい横顔。 
  3、真夜中の自宅スタジオで”ワルツ”の歌入れで疲れはてて眠りながら歌ってたやのさん。(これは僕も目撃しました)
  2、水槽に飛び込むヴァンサンのマリオネットのシーンに、完成した音楽を合わせたときに思わず大泣きしてしまった赤城君。(次の日納品しましたがセリカちゃんも同じく泣いていました)
  1 徹夜続きでCG作業をつづける古波津監督、気がつくとマウスをにぎったまま大きな口をあけ完成した夢を見てる。朝が来る。またやってしまったか。きっとそんな感じかな?
古: ありがとうございました!超ロングインタビューになりましたが、 みなさんついて来てますか?
次回はこの短編のためにこれまた名曲をたくさん作ってくれた、オンドマルトノ奏者のハラダタカシさんが登場です! 


映画「マリオネット」の詳細はhttp://www.no-work.com/marionette/


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