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ハラダタカシ(オンドマルトノ奏者)vs古波津監督対談#1


明けましておめでとうございます!
新年はハラダタカシさんとの対談から始めさせていただきます。
『マリオネット』の音楽をもっとディープに探って行きましょう。

古: ハラダさんに参加していただいた時に、既にハラダさんの作曲すべきパートにはラヴェル作曲の楽曲がのっていました。6割がた完成した状態で入っていただいたんですね。当初はラヴェルをそのまま使う予定でいたので、映像のタイミングもそのラヴェルに沿って編集されていました。後からいややはりオリジナルであるべしとハラダさんからエールをいただき、その楽曲を取
り払い、さらには新たな曲をのせるという難題に挑戦していただきました。これは作り手としては相当大変 だったはずですが?

ハラ: マリオネットの粗編集映像にラヴェルの有名な曲の数々をあてたヴァージョンはまぁ一度観ただけですし、初めて聴いた音楽ならそれにこだわってしまうこともあり得るかもですが、今回はそんなには大事(おおごと)ではありませんでした。映像作家が仮に有り物の音楽をあててくることはよくあることですし=ただし彼等はいつも申し訳なさそうにおずおずと差し出しますね(大
笑)=、共通のヴォキャブラリーが無くて意志の疎通が難しい場合、そのこと自体はわかりやすくてそれはそれで歓迎なんです。むしろ尊敬する赤城忠治さんの素晴らしい音楽がいくつか見事にはまっていましたので、そこから逸脱しないで上手く全体のバランスとることには細心の注意を持って接したつもりです。ただ赤城さんの音楽のいくつかというのは冒頭の天来のように美しい
ヴォーカル曲とやの雪さんのこれまたなんとも魅力的な『SUI YO SUI』の2曲だけが決定していて、しかも赤城さんはまだこれらの録音もやり直すとおっしゃってましたから、う~ん、僕としてはほとんどゼロから参加したつもりで臨みましたよ。

古: ハラダさんのパートは前半の二人の恋模様が中心でした。楽器はピアノとオンドマルトノ。でもハラダさんは作曲する際には楽器を使わず頭で構築するとか?一体どういうプロセスなんでしょう?

ハラ: まず無音で何度か映像を繰り返して観るのです。そして次は映像を目で観るのではなく頭の中で再構成していきます。自分にとってキーポイントとなる瞬間が見つかるのですね。いくつか断片的にある音楽が頭の中で鳴り始めます。具体的に何分何秒のシーンというわけではなく、全体のなかからどんな音楽が自分に湧いてくるのか、一番楽しみな時間でもあります。そして必要な場面に音楽を振り分けます。これ不思議ですが、いつもちゃんと秒単位ではまるんです。音楽というの言うまでも無く<時間>を扱っていますから、意識のもっと下で計算をしているのかもと思います。セリフや効果音が入る場合もしかりです。それらを総合しなければなりませんが、音楽は音楽として独立して聴くに耐えるべきと心得ています。やっと譜面に起こすわけですが、それはピアノやギターを必ずしも必要とはしません。頭の中のものを写し取る極めて職人的な作業ですからね。もちろんピアノで音を確認したりはしますよ。

古: 私が一番興味あるのはそのプロセスですが、一番誰にも真似できないし、誰にも説明しきれない過程でもありますね。次回もハラダさんの神秘的な創作の裏側を紹介します!

映画「マリオネット」の詳細はhttp://www.no-work.com/marionette/

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